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北村保子 議員活動報告

公職選挙法の趣旨に沿い、年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます。

『教育』は国家の大事であり、豊かな市民生活の要でもあります。
また、『福祉』は少子高齢社会においては、ますますその重要性を増しています。
これらは、景気の好不況に関わらずいつでも重点項目でなくてはなりません。
現在世界不況におちいり各国共不景気に喘いでおるように言われていますが、このような時こそ上記二点がなおざりになることの無いよう、北村保子は今年も励んで参ります。

遅れ馳せながら、下記に昨年2008年9月10日、一般質問に登壇し述べさせていただいた論旨を記載いたします。ご一読下さい。

『中核市へ移行』について

尼崎市は、姫路市・西宮市に続き、県下3番目の中核市移を目指しています。これは「地方分権化にともない、基礎自治体として、より事務権限を強化し、できる限り住民の身近なところで行政を行う」事を目指すいわゆる行政改革の一環ですが、市では平成21年4月実施(もうあと2月半に迫っています)に向けて準備中にあります。これまで県庁で担っていた行政事務権限を市に移管されることで行政サービスの簡素化・スピードアップ・きめ細かさが期待されるのですが、反面事務作業量が増加(約530課目)することからそれに係る事業費・人件費(10数人増)等約25億円も増加することになりますので、円滑な事務作業の移管がなされなくてはかえって市民に迷惑がかかることにもなります。市は最初これに否定的な態度をとっていましたが、隣市西宮市の移行を見るに及びにわか積極的態度に変化しました。そのため充分な心構えや準備の点でいささか心配であったため指摘いたしました。

『災害時難病患者』について

東南海地震の発生が確実視される中、反面それが何時発生するかについては予測が付かないことから、災害対策が各自治体の取り組みとして求められるところでありますが、災害発生時に自身で非難することができずまた発生後に何らかのケアを受けなくては生命を維持することが困難な難病患者に対する危機管理体制の整備を求めました。

『城内地区』について

「城内地区のまちづくり懇話会」が平成17年より活動開始されましたが、進捗状況については現時点停滞気味であることから、これを軌道に乗せるように要望しました。 城内フォーラム開催会場として旧尼崎警察署が使われています。また旧城内中学校を尼崎市の文化財収蔵庫として利用するため整備促進していくとの答弁でした。

『尼崎市高原ロッジ』について

答弁を求める質問でなく、一議員として意見のみ述べました。尼崎市民の憩いの場として永らく活躍してきた尼崎市高原ロッジを出資会社にわずか5000万円で売却することをロッジの理事長を兼任する市長より提案があり、それを議会で議決したことに関し断腸の思いであることを述べ、これまでにも市民の大切な財産である市所有の土地を次々と売却したことを含み、今後はこういったことに慎重であるべきことを指摘しました。 そうしたところ、市長は答弁を求めていないのにも関わらず激情しこの事に関し抗弁しました。これは、市長の越権行為で戒められるべき行為でありましたが、5分間におよび続けられました。

『教育長退任』について

保田教育長の任期5年間の業績について、『尼崎の子どもの学力を全国平均レベルに引き上げる』と明言し打ち込んでこられた姿勢について高く評価するものの、全国レベルに達したのは小学校4年生国語のみにとどまったことから、これをどう評価しているか質問したところ、教育長はまだまだ学力向上・生活改善に対する教師・児童意識の高揚が充分でなく、特に中学校の成績向上にはなお多くの課題を残しているとの認識を示されました。

『小学校給食』について

今年4月から開始された調理業務委託につき進捗状況を質問したところ、開始当初に軽微な事故が数次あったものの概ね順調で、児童・保護者・教職員から好評をいただいていると認識しているとの回答を得ました。しかし、私が給食費の値上げの必要性を前回議会で指摘していたのにもかかわらずこれに踏み切らなかったことが、昨今の原材料高に対応し切れるかどうかはなはだ心もとなく、この点について指摘いたしました。(現在は価格高騰が少し沈静化しておりますが、経済状況が好転した訳ではないのでやはり心配です)

『囲碁』について

囲碁の児童に対する教育的効果について説明し教育現場への導入を求めてきましたが、市としてはクラブ活動での展開が事例としてあることを述べるにとどまり、教科の中への導入には消極的でありました。また、尼崎市のイメージアップをはかる文化事業としての取り組みを提案しましたが、現時点では戦略的に位置づける計画はなく、従来通り文化振興の支援にとどめるつもりである、との消極的な姿勢でありました。

平成21年1月

『Yaccoのおもい』7>
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